【1月16日 広島テレビ:テレビ派3部】


黒田博樹投手がロサンゼルスでの自主トレを公開しました。

黒田博樹




カープ復帰の理由を初めて語りました。








ファンから愛され、ファンを愛した黒田投手。


2007年にメジャー挑戦を決断した時は、ファンへのコメントを求められ、思わずその思いが溢れました。






名門のドジャース、ヤンキースを渡り歩き、日本人初の5年連続二桁勝利を達成。

一方で毎年オフには広島に帰国。

自主トレを行なうなど、常にカープへの思いを胸に秘めていました。



そして12月26日、メジャーの巨額オファーを蹴ってカープに復帰することが決まりました。









黒田投手は2月16日にマツダスタジアムで入団会見を行い、17日からの沖縄キャンプでチームに合流する予定です。












カープ愛と広島愛。黒田投手は去年10月、広島を襲った土砂災害の被災地を訪れていたことが分かりました。

広島市安佐南区緑井。土砂災害被災地に鯉のぼりが泳いでいます。

野間茂さんが去年12月、自宅の前に立てました。


野間さんは自宅で被災しました。土砂と岩で塞がれた我が家。終の住処にと、リフォームした矢先でした。

復旧作業にあたる野間さんに10月下旬、思いがけない出来事が起こりました。

作業を手伝うボランティアに、写真で土砂災害当時の話をしていると、「見せて欲しい」と2人が近付いてきました。その1人が黒田投手でした。

野間さん:中年の方がまず気がついたんです。小さい声で「黒田、黒田」って言ってるんです。

驚きと歓声。黒田投手はただ頷くだけでした。それでもシーズンの活躍を労われると・・・。

野間さん:初めて黒田さんが一言発したんですが、その言葉が今でも忘れられないんですけど、「本当に頑張ってるのは皆さんですよ」と、黒田さんが言ったんですよ。凄い事を言う人だなと思って。大きな声で言ったんですよ。

過酷な作業に黙々と向き合うボランティアの人達に笑顔が広がったといいます。野間さんも黒田投手に誘われ、修復した玄関前で写真に収まりました。



カープ復帰への決意を語る黒田投手。

広島への愛着を滲ませます。

野間さん:嬉しかったですね、凄いなと思いました。ベストを尽くして勝っても負けても、黒田さんが悔し涙、嬉し涙を流すのを見て私も泣くだろうね。

大投手が被災地に残した無言の励まし。復興の願いを込めた鯉のぼりが勢いを増しています。