【2月20日 NHK:フェイス】

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カープのエースが遂に帰ってきました。

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黒田博樹投手、40歳。

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カープ出身で始めての日本人大リーガー。

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大リーグ屈指の投手へと昇りつめました。支えていたのは古巣への感謝の気持ち。

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自分を育ててくれたカープ、そしてファン。

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40歳の決断。

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まずはカープ復帰を決断した黒田投手の思いに迫ります。

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先月、黒田投手は8年ぶりのカープ復帰を前に1人トレーニングを続けていました。

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40歳の節目で下した大きな決断。背中を押したのは古巣カープへの強い思いでした。

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1996年、黒田投手はドラフト2位でカープに入団。

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大学時代、際立って注目されてはいませんでしたが、カープは才能を評価してくれました。

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1年目から先発ローテーションという重責を担った黒田投手。

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しかし、最初の4年間、勝ち星は一桁に留まります。初回に4本のホームランを打たれた試合もありました。

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黒田投手は著書の中で当時の心境を語っています。

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それでもチームは先発を任せ続けました。

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黒田投手は自分の体を基礎から徹底的に作り直します。レベルアップにつながると考えたものは何でも取り組みました。

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試行錯誤の末考えついたのが、150キロを超えるストレートでの真っ向勝負。

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自分のスタイルを確立した黒田投手は球界を代表するエースに成長しました。

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「マウンドで投げ続けたことによって、僕は何とかプロとして一人前になっていくことができた。」

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カープに戻ってきたもう一つの理由。黒田投手が語ったのはファンへの思いでした。

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ファンの思いに応えるという誓い。それは2006年、FAの権利を取得した時に立てたものでした。

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大リーグへの挑戦が取り沙汰された黒田投手。

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ファンは背番号を記した旗にメッセージを込めました。

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大リーグに挑戦したい自分の気持ちを理解しながら行くなと本音をぶつけてくれたファン。揺るぎない支えを胸に、黒田投手は翌年カープから旅立ちました。

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「カープファンって本当に良いなと思う。気持ちに素直な所が僕にとって嬉しい。」

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「アメリカに場所は移っても、僕の中でカープファンの方への感謝は消えることはない。」

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黒田投手はアメリカに渡った後もカープ、そしてファンへの感謝の気持ちを忘れることはありませんでした。

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スポーツジャーナリスト生島淳さん:ロサンゼルスでトレーニングをしている時にお話をしてきたんですが、その時点では「本当によかったのかな」と迷っている部分も感じられました。でも広島での入団会見を見て覚悟は決まったという印象を受けました。

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生島淳:去年黒田投手が最後にヤンキースで投げた試合は、デレク・ジーターのヤンキースでの最終試合と重なりました。黒田投手は8回まで素晴らしいピッチングを見せていまして、9回で交代というのは告げられていたんですが、ヤンキースの監督が「1年間ローテーションを守ったのは君だけだからマウンドに行くだけ行って帰って来い。その間にスタンディングオベーションを貰って帰って来たらどうだ?」と言ったらしいんですが、黒田投手は「僕はそういうのはあんまり好きではないし、今日はジーターの日ですから遠慮しておきます」と。その謙虚な気持ちが監督や他の選手に「黒田はプロだな」という風に伝わっていた要因だと思います。

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生島淳:またロサンゼルスで彼が言っていたのは「ヤンキースやドジャースに決めたとしても、もちろんファンは喜んでくれたと思う。でもカープファンはニューヨークやロサンゼルスのファンよりもっと喜んでくれると思う。その喜んでくれることが僕にとってのモチベーションになる」と。

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続いて黒田投手のピッチングへの取り組み方、考え方に迫ります。

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日本では速球派で鳴らした黒田投手。

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しかし、大リーグでは大きな変貌を遂げます。

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ストレートをほとんど投げない投球スタイル。これが黒田投手の持ち味になっていったのです。

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大リーグに移籍した当初、日本との力の差に圧倒されました。

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序盤で大量失点することも多く、チームからの信頼も満足には得られませんでした。

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厳しい環境の中で先発ローテーションを守るにはどうすれば良いのか。

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黒田投手はストレートに拘らない新たな投球スタイルを作り始めます。

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取り組んだのは手元でわずかに変化するボールの習得。

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ツーシーム、カットボール、スプリット。自分の投げられる球種全てに磨きをかけていきます。

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さらに、黒田投手はバッターへの配球についても研究を重ねました。

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大リーグに移籍して以来つけ続けているノートです。

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青い部分が相手の弱点。

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1球1球配球を考え続けてきました。

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このバッターの場合、投げるコースは低め。縦に落ちる変化球が特に有効です。

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狙い通りの配球で2ストライクに追い込みます。

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決め球はスプリット。

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やや甘いコースに入りましたが、バットの芯を外しました。

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コーナーいっぱいに決める鋭い変化球。

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そして徹底した配球で大リーグに適応した黒田投手。

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大リーグ挑戦7年目、39歳にして名門ヤンキースに欠かせない投手として認められました。

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どんな厳しい状況でも活路を見出してきた黒田投手。

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40歳、新たな挑戦となるカープのマウンドで今年どのような姿を見せてくれるのでしょうか。

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・入団会見で不安を口にしていましたが。
生島淳:先日アメリカで黒田投手の代理人を務めた方にお話を伺った所、「黒田投手は究極に自己評価の低い選手。周りは認めているのに自分の評価とはものすごく開きがある」。それは自分の中でいつ打たれるか分からないという不安の中で戦ってきたからだと思います。そういった不安とか恐怖をモチベーションに変えてここまでやってきた投手だと思いますので、謙遜でも何でもなく本気でそう思っていると思います。

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・若手への刺激は。
生島淳:この前「若手に何か教えたいことはありますか」と聞きましたが、黒田投手は「僕はコーチじゃないので。自分のことで手一杯ですよ」と言っていたんですが、「何か苦しんでいることがアドバイスで変わるかもしれない。日本のピッチャーは綺麗なストレートを投げる選手が多いんですが、ちょっと握りを変えれば違ったクセ球になるかもしれませんよ」と、かつて言っていたことがあるので、そういったアドバイスがカープの投手陣にプラスになるのでは。

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生島淳:個人的には背番号以上は黒田投手に勝って欲しいと思います。15勝くらいしてくれるのであれば、前田投手もいる訳ですし、かなり優勝に近付くのではないかと。より強力な先発陣が出来上がるのではないかと思っています。

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決めて断つ